最近人気急上昇しているグローブヤモリの飼育方法について解説します。小さく可愛らしく色も美しい素敵なヤモリです。私もその見た目に惹かれて飼育し始めましたが、餌食いも良く飼育設備も簡単。お勧めのヤモリです。
グローブヤモリとは
- 学名:Chondrodactylus angulifer
- 別名:ナミブサンドゲッコー等
- 分布:南アフリカ・ナミビア・ボツワナ
- 全長:7~18cm
- 特徴:指がグローブのように太く砂に足を取られず、穴を掘るのに適した構造になっています。頭が大きく手足が小さくとても可愛いシルエットをしています。
- 雌雄判別:オスは体側に白色の斑点が入っているものが多い
飼育環境について
生体自体が小さく夜行性の為設備に関しては他の生体より少ないです。
・ケージ
グローブヤモリはそれほど大きくならず、有名なレオパよりも1,2回りは小さいです。またレオパと同じように上下運動を行うことは少なく壁も登りません。その為ケージも小さい物で構いません。1匹であれば最低20×30の床スペースがあれば満足に飼育できます。お勧めはレプボです。基本的には個別飼育をお勧めしますが、ペアであればもう少し大きいケージをお勧めします。
・底材
生息分布から考察できる通り乾燥した環境を好みます。またその手からも分かる通り砂を掘ることが多いため、砂などの掘れる底材を集めに敷くことをお勧めします。
・シェルター
普段は穴を掘って生活している生体ですので、シェルターは必要です。我が家の生体は結構陽気で、ケージを開ければ餌かとシェルターの外に出てくるのですが、それでもシェルターは入れていますし、普段はその中にいます。
・温・湿度計
基本的に設置することをお勧めします。ただ乾燥した砂漠や荒地に住んでいることもあり、上は32℃ほど下は15℃くらいまでは一時的であれば耐えられるほど対応力が高いです。その為もし温室や他の生体と一括管理しているのであれば、あまり気にし過ぎなくても良いと思います。
・水
乾燥した環境を好み、底材をかなりのペースで掘るため、水入れを入れてもすぐに埋められてしまいます。その為水入れは入れても入れなくても良いかと思います。ただ水は必要ですので、冬は1日1回、夏は2.3日に1回ほど軽く霧吹きを行えば十分です。
・照明
夜行性なので紫外線ライトやバスキングライトは必要ありません。
・ヒーター
冬場はプレートヒーター等でケージの全面の1/3程度を温めるようにする。昼夜の温度差はあまり気にしなくていいです。夏場は暑くなり過ぎないようにだけ気を付けてください。また飼育部屋全体をクーラーなどで一括管理している場合はこれも必要ありません。
餌
主に市販されている昆虫類を3日に一度栄養剤をダスティングして与えてます。慣れれば他の爬虫類用に人工フードも食べます。かなり食欲旺盛で、餌をあげていて楽しい生体です。
日々の世話
日々の世話としては毎日ケージをチェックし、糞を回収すること、数日に一度の給餌、数日に一度の霧吹き、これだけです。忙しい方にもおすすめです。
価格
これに関しては日々変動していくもののため、明言することは難しいですが、2024年2月時点において言えば50,000~80,000円ほどのようです。ただし今後金額としては上昇傾向にあるかと思いますので、参考程度にしてください。
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