今回はガーゴイルゲッコー、私の初めて飼育した海外産爬虫類で今でもお勧めのヤモリです。ただ最近は何しろクレスの価格の大暴落が起きてますし、クレスとの差別化も中々難しい中伸び悩んでる生体だなとは思います。
ガーゴイルゲッコーとは
- 学名:Rhacodactylus auriculatus
- 和名:ツノミカドヤモリ
- 分布:ニューカレドニア
- 全長:18~23cm
- 特徴:クレスと基本的に大きく変わらないが、ガーゴイルの方が肉食傾向が強く、基本的に繁殖期以外はペアでも同居しない方が良い
- 雌雄判別:オスは尻尾の付け根・総排出腔の下に膨らみがある。また育った個体は頭部のゴツゴツがオスの方が大きく育つ
飼育環境について
基本的にクレスと同じで構いません。
・ケージ
ガーゴイルは樹上棲傾向が強く高さのあるケージが適しています。その為最低プラケース大を縦にすることでも飼育が可能です。お勧めはグラステラリウムナノ PT2601(幅21.5×奥行21.5×高さ33cm)です。我が家ではグラステラリウム3045を使用しています。ペアリングを行う場合はもう少し大きいケージをお勧めします。
・流木やジャングルバインのレイアウト用品
樹上棲傾向が強いためケージの中に流木やコルクバーク、ジャングルバインなどを枝にし、レイアウトしてあげるといいです。また観葉植物やフェイクグリーンなどで緑を入れてあげると陰が増え、住みやすい環境になります。クレスと比べて指が細く壁にくっつく能力も少し低いため、少し太めの枝を多めにすることを心掛け、枝が横になるものが多いように考えて組んであげることが大切です。
・底材
湿度を高く保つためにヤシガラ土がお勧めです。ペットシーツやキッチンペーパーなどでもすぐに変更でき、清潔に保てるという面では良いかと思います。
・シェルター
これに関しては要らないというと語弊があるかもしれませんが、私は設置していません。実際木の上にいることも多く、むしろレイアウトで流木やジャングルバインを上手く組んであげ、隠れられるところを作ってあげる方が良いのではないでしょうか。
・温湿度計
ニューカレドニアは温度が高く湿度が高めであるため、上手くその環境を維持するためにも設置した方が良いと思われる。具体的には28℃ほどを目指して少し足りないくらいで良いと思います。湿度は朝晩2回ほど霧吹きしてあげると良いです。冬場やベビーはもう少し注意深く観察してあげると良いかもしれません。
・水
温湿度計の時に朝晩二回の霧吹きをお勧めしましたが、それでもなお水に関しては要求量が高いです。その為基本的に水入れを設けても良いと思います。私は暇あれば軽く霧吹きしていますが、それでも水を探しに動いているなと感じる動きをすることもあります。
・照明
夜行性であるため必要ないです。もし設置する場合は自然下では森の中に生息しているため、少し弱めの紫外線ライトを短時間点けてあげると良いかもしれません。もちろんその際隠れられる日陰はお忘れなく。
・ヒーター
温度としては28℃に少し届かないくらいを目安にすると良いと前述しましたが、実は寒さには意外と強いです、ただし冬場はしっかりと保温することが必要です。レオパとは違い空気中の温度が大切ですので、床にパネルヒーターを敷くという方法ではなく、壁面にパネルヒーターを付けたり、ヒーティングトップや暖突などで上部から温めるのがお勧めです。夏場はエアコンで少し下げてあげると良いかと思います。
餌
雑食で、フードが優秀です。それだけで終生飼育も繁殖もできるということで、よく食べ健康に育ちます。ベビーのうちは食べるなら毎日でも良いかと思います。アダルトは5~7日に1度で良いと思います。ただクレスと比べても肉食傾向が強く、たまに昆虫をあげると喜びますし、やはり給餌は爬虫類飼育の楽しみの醍醐味だと思います。昆虫を与える際はカルシウム添加を行ってください。
日々の世話
日々の世話としては毎日ケージをチェックし糞を回収し霧吹き、数日に一度の給餌です。
価格
クレスと比べて価格崩壊は起こっておらず、色や柄にもよりますが50,000円くらいが平均値でしょうか。
最後に
とても飼いやすい個体です。忙しく昆虫の世話ができない人や、昆虫が苦手な方はフードで管理し、活餌をあげたい人には、その肉食傾向でがっつく。また意外とハンドリングもでき、その手触りは最高で初心者にお勧めの生体です。
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