ヤモリの飼育方法【クレステッドゲッコー】

飼育方法

最近韓国からの生体の流入で一気に価格崩壊を起こしたクレステッドゲッコー。ただ価格は価格、生体としての魅力は全く変わらないどころか、リリーホワイトのような美しいモルフも近年ポピュラー化してきました。今ならば美しい個体をお手頃すぎる価格で手に入れるチャンスかもしれません。

クレステッドゲッコーとは

  • 学名:Correlophus ciliatus
  • 和名:オウカンミカドヤモリ
  • 別名:eyelash gecko
  • 分布:ニューカレドニア
  • 全長:18~23cm
  • 特徴:別名のeyelash(まつ毛)からも分かる通り、目の上から背中にかけて棘状の鱗をもつ。これをCrest(王冠)に見立て、クレスと呼ばれる。1866年の記載から1994年の再発見まで数件の発見例しかなく絶滅したと思われていたという話が有名。
  • 雌雄判別:オスは尻尾の付け根・総排出腔の下に膨らみがある

飼育環境について

我が家のクレステッドゲッコーケージ

・ケージ

クレスは樹上棲傾向が強く高さのあるケージが適しています。その為最低プラケース大を縦にすることでも飼育が可能です。お勧めはグラステラリウムナノ PT2601(幅21.5×奥行21.5×高さ33cm)です。我が家ではグラステラリウム3045を使用しています。ペアで飼う場合はもう少し大きいケージをお勧めします。オス同士は喧嘩するので、同居させることはできません。

・流木やジャングルバインのレイアウト用品

樹上棲傾向が強いためケージの中に流木やコルクバーク、ジャングルバインなどを枝にし、レイアウトしてあげるといいです。また観葉植物やフェイクグリーンなどで緑を入れてあげると陰が増え、住みやすい環境になります。レイアウトを組む際は縦方向ではなく、枝が横になるものが多いように考えて組んであげることが大切です。

・底材

ヤシガラ土がお勧めです。クレスは割と地面にいることも多く、また湿度を高く保つためにもです。ただ生体によってはあまり地面にいない生体もいるかと思いますので、ペットシーツやキッチンペーパーなどでもすぐに変更でき、清潔に保てるという面では良いかと思います。

・シェルター

これに関しては要らないというと語弊があるかもしれませんが、私は設置していません。実際木の上にいることも多く、むしろレイアウトで流木やジャングルバインを上手く組んであげ、隠れられるところを作ってあげる方が良いのではないでしょうか。

・温湿度計

ニューカレドニアは温度が高く湿度が高めであるため、上手くその環境を維持するためにも設置した方が良いと思われる。具体的には28℃ほどを目指して少し足りないくらいで良いと思います。湿度は朝晩2回ほど霧吹きしてあげると良いです。冬場やベビーはもう少し注意深く観察してあげると良いかもしれません。

・水

温湿度計の時に朝晩二回の霧吹きをお勧めしましたが、それでもなお水に関しては要求量が高いです。その為基本的に水入れを設けても良いと思います。私は暇あれば軽く霧吹きしていますが、それでも水を探しに動いているなと感じる動きをすることもあります。

・照明

夜行性であるため必要ないです。もし設置する場合は自然下では森の中に生息しているため、少し弱めの紫外線ライトを短時間点けてあげると良いかもしれません。もちろんその際隠れられる日陰はお忘れなく。

・ヒーター

温度としては28℃に少し届かないくらいを目安にすると良いと前述しましたが、実は寒さには意外と強いです、ただし冬場はしっかりと保温することが必要です。レオパとは違い空気中の温度が大切ですので、床にパネルヒーターを敷くという方法ではなく、壁面にパネルヒーターを付けたり、ヒーティングトップや暖突などで上部から温めるのがお勧めです。夏場はエアコンで少し下げてあげると良いかと思います。

雑食ですが、とにかくフードが優秀です。それだけで終生飼育も繁殖もできるということで、よく食べ健康に育ちます。ベビーのうちは食べるなら毎日でも良いかと思います。アダルトは5~7日に1度で良いと思います。またたまに昆虫をあげてあげるととても喜びますし、やはり給餌は爬虫類飼育の楽しみの醍醐味だと思います。昆虫を与える際はカルシウム添加を行ってください。

日々の世話

日々の世話としては毎日ケージをチェックし糞を回収し霧吹き、数日に一度の給餌です。忙しい方にもおすすめです。

価格

2023年の年末から目に見えて韓国からの輸入品が増え、価格が大暴落しました。今や4桁で買えることも多く、リリーホワイトですら50,000円あれば買える状態。ブリーダーさんにとっては嫌な流れかもしれませんが、一消費者としてみれば非常にクオリティの高い生体を安く購入することができるベストなタイミングです。

最後に

繰り返しますが、価格の大暴落でかなり悪い印象があるかもしれませんが、生体の魅力は変わりませんし、今こそハイクオリティなクレスをお手頃な価格で手に入れることができるタイミングだと思います。昆虫嫌いの人でもフードで飼え、またハンドリングの手触りは最高、今誰かに最初の一匹目のお勧めとして聞かれたら間違いなくクレスを勧めるほど私は好きです。ぜひこの機会に最高の一匹を探してみてはいかがでしょうか。

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