爬虫類を飼育する上では切っても切れない存在、活餌の飼育方法についてまとめていきます。中でも今回はおそらく最もメジャーであると思われるヨーロッパイエコオロギの飼育方法についてです。
まず前提として私は昆虫系全般苦手です。ですので、基本的に繁殖させたいとは思っておらず、ここで紹介するのは飼育方法といっておきながらあくまでもキープ方法であります。専門店や通販で購入したイエコをできる限り健康にキープしながら飼育している爬虫類たちの餌になるまでの管理方法についてです。
2つの嫌悪材料
イエコといえば私は大きく2つの嫌悪材料があると思っています。1つ目が臭い、2つ目が鳴き声です。今回はその中でも特に臭いを可能な限り解消した管理方法について説明していき、鳴き声についてもご参考までに我が家での対策を後述します。
臭い対策
結論から申し上げれば、我が家で実施している臭い対策は主に2つです。
- 底材
- 除湿剤
この2つに気を付けるだけで臭いはかなり軽減できます。イエコの餌についても臭いを抑えるものにするという考え方もありますが、我が家ではガットローディングの観点からイエコにも栄養価の高い餌を与えたいと考えているので実施していません。さてこちらの点に注意して飼育環境を紹介していきます。
飼育環境
・飼育容器
我が家では100~150匹のイエコをキープしていますが、一般的にプラケース大と言われる商品を利用しています。もちろん飼育数にもよりますが、共食いをするので少し大き目をお勧めします。ただ所詮活餌なので、余っているプラケースでよいかと思います。もっと飼育数が少なければ、少し小さいプラケースでもいいかもしれませんが、イエコの隠れ家を配置しその上からイエコがジャンプすることもあることを考慮すると、イエコの脱走の可能性が出てきます。その点プラケース大は高さも20cmほどあるので、イエコがジャンプして逃げ出す可能性が極めて低いと感じます。また大きいケージを利用することで多少風通しが良くなることも考え、我が家ではプラケース大を利用しています。
・水入れ
我が家ではあり巣 in undergroudさんのあり巣式ペットボトル給水器を使用しています。小鳥用の水入れにガーゼを入れておくというのもお勧めです。私は臭いの大きな原因の1つは湿度であるためそれをどのように防ぐかを考えたとき、あり巣さんの商品が一番良いと考えました。一度買ってしまえばずっと使えますのでもしご興味があればお勧めします。ここだけの話、もし湿度が上がりすぎるようなら最悪水入れ無しでも良いと思います。その方が変に湿度が上がって臭いマシマシの全滅が起こるよりも良いと思います。
・隠れ家
紙の卵パックを使用しています。汚れたら捨てられ、カットも簡単なので、お勧めです。面倒であれば新聞紙でもいいとは思いますが、利便性でははるかに劣ります。
・底材
生体の余り物であれ何か敷くことをお勧めします。その底材がイエコの排泄物の臭いを緩和し、またイエコの足場にもなるため、長く健康にイエコをキープすることが可能になるからです。細かい赤玉土や黒土等も良いですが、特にウォールナッツサンドがお勧めです。ナッツの独特な臭いでイエコの臭いが緩和されます。
・除湿剤
イエコは水を多めに必要とする生き物ながらも、蒸れに弱く蒸れるケージで全滅しひどい臭いを発します。そこで換気などを積極的に行い蒸れを解消することが推奨されます。人によっては飼育ケースの蓋を開けたり、換気の良い物に改造したりとするようですが、私はイエコが苦手なのでできる限り逃がしたくなく、またイエコの為にケージを改造するほどの愛もありません。そこで考えた策が100円均一の靴のニオイケア商品です。靴のニオイケア商品は基本的に脱臭、除湿性能を重視しているようで、イエコケージのニーズにマッチして作られているのかと錯覚しました。ぜひお近くの100円均一で小さめの靴のニオイケア商品を探し入れてみてください。
・餌
これに関しては何でもいいですが、よくある野菜の屑はお勧めしません。水分が多く湿度が上がりすぎるため、臭いの元になるからです。個人的お勧めはイエコを給餌する生体の人工フードをあげることです。これによってイエコの中にも人工フードが少しばかり残り、爬虫類の健康バランスに合ったイエコになると考えています。ちなみにイエコ購入後導入時には水分不足になることが多いと考えている為その時だけ昆虫ゼリーを使うことが多いです。またエサ皿についてですが、要りません。私は100円均一の3つまとまって売られているものを使ってますが、底材の上に適当にまいておけば食べます。
鳴き声対策
2つ目の鳴き声ですが、イエコくらいの鳴き声であればおおらかな人や家の大きな人、イエコの飼育部屋が普段の生活スペースから離れている人は問題ないかもしれませんが、私はとても苦手です。ただこれに関しては簡単で、成虫の雄しか鳴きませんので、成虫にしなければいいだけです。そこで我が家では購入してきたイエコをうまくキープしながら成虫にすることなく、活餌として活用しています。これに関しては普段どれくらいの頻度でどれくらいのイエコが必要になるか等のバランスになります。お勧めは必要だと思われる数にギリギリ足りないくらい購入し、細かい調整は冷凍コオロギを使用することです。これによって我が家では基本的に羽を生やす前に爬虫類に呑み込まれていきます。
ちなみに
給餌の時はカルシウムをまぶして、脚をとってあげています。これに関しては毎回カルシウムつけなくても言いそうですが、なんとなくつけています。脚に関してはなんか大きくて硬くて痛いかなというイメージでとっています。もちろん面倒でカルシウムつけないことも、脚とらないことも多々あります。
コメント